以前のポストからもう8ヶ月も経っていて驚く。額面で年俸2,000万円のレベルにはまだ到達できないでいる。
日系企業であれば財閥系大手三社以外で駐在も無い場合そのレベルに到達する社員は役員レベルまで出世した場合を除けば本当にすくないと思うが、外資系だとタイトルがマネージャー(課長相当)であっても到達可能なレベルだ。それでも金融以外であれば業界、会社、タイトルとパフォーマンスが揃わないと全員が到達できるわけではもちろんないが。
ただ、現在の会社含め所属してきた組織でそのレベルに到達するのは感覚的に見積もっても1/30-1/50くらいのものだろう。事業会社であれば大体下記のようなレンジで年俸の幅に壁が存在するように感じる。
おそらく単純に大きな職務と責任を背負って結果を出すためのスキルの熟練には時間がかかるという事なのだろうが、上記の標準的なStepを見る限り、30代前半で2,000万円を超えるには何か+αが必要なんだろうと分かる。
業界、会社の人件費に対する優先順位、そしてパフォーマンス。正直友人でも金融以外だと同世代でこのレベルに到達した人間に会ったことはまだない。ヘッジファンド、投資銀行、保険会社などでは数千万円の金額は普通に聞くが。
とにかくあと数年はその壁を越えるべく尽力するのみ。新しい世界を開拓するのだ。ある程度、行動指針を決める必要を感じたので備忘録として。
今の会社を去ることは、下記の条件を揃えない限り考えないこととする。
Point1を達成するの期限は、後4年以内とする。
ベースの能力はコミュニケーション力(日本語と英語、SpeakingとWriting)、関係構築力と交渉力、絶えず関連知識を積み上げながら自分のPerspectivesを持ち続ける努力、辺りになるだろう。
起業と投資業務について。
起業すれば外部から資金調達を行っている場合、株主の思惑に沿わない戦略は基本的に取りづらい。あと少しで理念を体現したサービスが完成するって分かっていてもいろんな政治的事情で決まったKPIを達成する為にクソみたいなDMをバラまいて折角築いてきたブランドイメージをぐちゃぐちゃにする必要に迫られることもあるし、BtoCのサービスであれば悪評が広がるのを恐れて売り上げ比率0.1%にも満たないうるさ方の愚痴とも満たされない自己承認欲求の発露とも取れない謎の愚痴に付き合わないと行けない場面もある。
投資業務は総合格闘技と言いつつ、自分に何のexpertiseがあるのか・着いているのかも今一確信が持てないまま数年ごとにアサインメントが変わる。現場主義と言ってみるモノの朝から晩まで張り付いている分けにもいかず、聞こえのよい肩書きで投資先に乗り込みながらも付加価値に疑問符の着く働き方の先輩を見ながらふと自分の未来に思いを馳せる。
それでもみんな懸命に働き、結果を出し、評価され、報酬を得、楽しく暮らしている。
仕組みを作り上げる仕事であれ、より効率的に回せるようにリデザインする仕事であれ、与えられたポジションに真摯に向き合うことからしか自分にしか出せない価値を見つけることは出来ない。ステージが大きかったり、求められるベーススキルの数や幅が大きいせいで明確にそれらが見えてくるまで時間がかかることはあるかもしれない。でも、絶対にある。
あとほんの少しでトンネルから抜けられそうな感触がある。随分と時間が掛かってしまったけれど。
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前回の記事(年収1,000万円のレベル感[前編], [後編])はそれぞれ5万、2万のPVを得て、色々なところで反応をもらいました。気になったコメントの中に「アメリカン・サイコみたいだな」というコメントがあり、早速観てみました(映画ということも知りませんでした)。
ざっくり説明すると学歴・年収・社会的地位を全て手に入れたルックスも育ちも抜群の男性が自己確信を得られずに殺人に傾倒していくというストーリーです。二時間に満たない映画なので興味のある方は気軽にどうぞ(アメリカン・サイコ)。
一つ得た洞察としては「住居やスーツや行き付けのレストランなど、所謂スペック競争に巻き込まれてそこをよりどころにするほどidentifyが曖昧になってしまう」のだなということと、レベルは違えど自分が感じる空しさというのはそういうところから来ているんだろう、という共感でした。人を殺す動機は全く湧いてきませんが、アルコールへや女性へ依存していた時期があった身としては、闇の正体に一歩近づいた実感を得ました。ご紹介頂いた方、ありがとうございます。
映画の解説も幾つか読んだのですが、所謂都内で働くエリートと言われる人達に素敵なラベルが着いていることを知りました。元々はアメリカ生まれとのことで、日常会話にはあまり出てこない言葉ですが「yuppie - young urban prefessionals - ヤッピー」と呼ぶそうです。(wikipedia)
ついでなので文系で高収入の代名詞として出てくる各業界の代表的企業のサラリーレンジを調べてみました。
データは全てglass doorのアメリカに於ける数値ですが、こういった多国籍企業は世界レベルで報酬体系が統一されていることが普通なので、今日のFXそのまま使って表にしました。母数は数十から数百とバラツキがありますが、全体像を掴むにはそれなりに使えるのではないかと思います。生のデータからいじりたい方はこちらからどうぞ。
y.o.s.は勤続年数で、それぞれのポジションに着任できる最速と思われる年数です。各社の採用ホームページや就職活動サイト、あとは友人の話等統合しながら標準と思われる数値を入れています。もちろんそれぞれの業界で花形のフロント的職種の数値を想定しています(Investment Banker、経営戦略コンサルタント、マーケター)。
80sとして、「数千から数万の倍率を勝ち抜いて入社して」「過酷な環境を数年勝ち抜いた」後に得られる年収のレンジはグリーンでカラーリングしたセルの辺りに落ち着くんではないんでしょうか。大体20代後半で1,000万円といったところ。30代中盤くらいから、数千万も視野に入ってくるイメージです。アメリカン・サイコの主人公はハーバードを学部・MBAストレートで卒業して27歳でVPとのことだったので、同期の中では相当出世が早い方ではないでしょうか。映画内で描かれる生活も相当豪奢(全く幸せじゃ無さそうですけど)。業界的に景気に大きく左右される部分も大きいと思うので、この三つの企業の中では一番偏差が大きいと思いますが。ゴールドマンのアソシエイトの最小値がかなり小さいように感じましたが、敢えてそのままのデータを使いました。
P&Gって神戸じゃない?ってツッコミも来そうですが、話を聞く限り同業他社や経営企画のポジションで同等かより良い待遇を受けて東京に動くそうも一定数いるとのことで、ベンチマークとしてはありと判断しました。
士業・起業以外だとこの辺が「成功したアラサー都心サラリーマンの上限」かもしれません。
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前回からのつづき。
そもそも1,000万円という数字は案外会話に良く出てくると思うんだけど、額面なのか手取りなのか、月収とボーナスの比率は幾つなのか、細かく設定を確認することはあまりない気がする。実体験ということで、ベース3/4, ボーナス1/4で額面1,000万円をちょっと超えるぐらいの年収だった時の生活を振り返ってみる。社会人数年目であれば商社だとボーナスの比率がもっと高いだろうし、外資コンサルであればベースがあと少し高いかもしれない。
額面月収は70万円くらいで、手取りは50万円ちょっと。毎月の生活費は大体こんな感じだった。これに年間額面200万くらいのボーナスが乗る感じ。
住む所に関しては、築10年以内の港区・中央区・渋谷区などのタワーマンションは正直厳しい。ただ、ある程度広い1LDKで、六本木や麻布十番からタクシーで1,000円ちょっとで帰れる場所に住むことが可能だ。麻布十番でも1Rであれば10万を切るお得物件はある程度あるが、若干余裕があるためか同程度の収入の友人達はそういったところには住んでいなかった。遅くまで飲んでもちょっとがんばれば歩いて家に帰れたり、躊躇いなくタクシーに乗れるのは数少ない豊かさを感じられる瞬間である。
貯金・光熱費・通信費はまぁほぼ固定費なので説明省略。
食費・雑費は、一人暮らしで無駄な食品を買い込みがちだし、なんとなしにコンビニに寄ってしまう習慣があるとあっという間に十万近くは行ってしまうものだ。ランチ1,000円 x 20 = 20,000円、朝食・夕食 1,500 x 30 = 45,000円、なんかよく分かんないまま雑誌とか買ってるうちに一日500円 x 30 = 15,000円。あっという間に8万円だ。
家賃の他に豊かさを感じられるのが交際費だ。男性独身なら、週に2回くらいある程度のお店でデートが出来るだろう。まぁ、それだけの時間が割ければ、だが。一回のデート費用は2−3万くらい。同僚や同レベルの稼ぎのある女性が相手でない限り、全部奢ることが多かったし、周りもそうしている事が多かった。
このくらいの予算だと、それなりに雰囲気の良い場所でご飯を食べた後バーに移り、そのままタクシーでお持ち帰りというコースが定番になるだろう。まぁ、慣れてくると決まった店でご飯して、六本木TSUTATAにてDVD物色、その後は下のスーパー(ちょっと前はフードマガジンという店であったが今は店名が変わったはず)でワインとツマミを買ってそのままお持ち帰りが既定路線になったが。
一件目でよく使ったのはこの辺のお店。cinadaはその昔まだ西麻布にあった頃はホントよく使った。カップルが結構多いので口説きやすくなるという人もいれば、定番過ぎて恥ずかしくなる人もいるかもしれないが。
悪くない。悪くないが、決して毎日トゥールダルジャンやロオジエに行ける訳ではないし、ワインリストからボトルで頼むときは結構注意深く選ぶ。大事なクロージングではタクシーを使うが、休日デートの移動を全てタクシーにしたりはしないだろう。そういうレベルである。
こうやってみていくと経済力で周りを凌駕する事は難しいかもしれないが、「不自由はしない」のが年収1,000万円なのかもしれない。
]]>なんのためにこの会社・ポジションにいるのか。
大企業の取締役と、前職の間にあったギャップを埋めるために来たんだ。ここにいるんだ。
年収のレンジていうと、1,000万円プレイヤーと、数千万円プレイヤーの違い。
]]>東京限定で年収の分布を見ると、1,000万円以上の給与所得を得ている層の出現率は20代で1%、30代で3%、40代で17%だそうだ。80sの感覚としてはクラスに2-3人いる感じだ。
sourceは転職サイトのDodaで、サンプル数はホワイトカラー約10万人とのこと。同世代に絞ってみると、総人口は80年代なら大体150万人で、学力が平均以上の人がホワイトカラーとして労働しているとすると75万人。国税局の調査によると納税者のうち約30%が東京都に納税しているということなので、東京勤務の同世代は23万人。その1-3%とすると約5,000人の1,000万円を超える給与所得者がいることになる。
こうやって具体的な数に落として行くとかなり少ない印象だ。
一流大学を旧帝大一工+早慶上と定義すると年間の卒業生の数は大体4万。ゴロゴロいるように感じてしまうが、給与レベルの高いと言われる東京で拡大推計してもいわゆる一流校を卒業しても上位10%くらいしかたどり着く事の出来ない水準。所謂一流大学の卒業生なら、仲良しグループに数人いる感じかもしれない。
と、ここまでは客観的なレベル感を数字で見てきたが実際に都内にいると”上位感”を感じる事はあまりないだろう。それは主に下記の理由に由る。
とまぁ、せっかく達成しても都内在住社はなかなか「イケてる俺・私」を感じる事ができないのが年収1,000万なのである。稼ぐ分多く出て行くし、周りとの比較で優越感を感じる事が極めて難しい集団なのだ。
次回は日々の暮らしの具体的な例を見てみよう。
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地獄というにはあまりに恵まれていると思うが、今まで体験した事のない種類の悩みを持っていることは事実。こうして文章に落とす事で客観視できて気付きが生まれればそれは儲け物だ。だから基本的に、これは極めて個人的な目的のための備忘録だ。
昨日はベンチャーでdirectorになった元同僚、前職でmanagerになった元同僚と飲んだ。あまり気負いがなくなったせいか、かなり正直に悩みを相談したら、それなりに示唆のあるコメントをもらった。一番大きな気付きは「今の会社で何を達成したいのか。その為のバリアは何なのか。」という自己認識と環境認識の両方が欠けているということだった。今までは強制的に与えられてきたモノが、今のポジションでは自分で見つけるモノと定義されている。数値目標はもちろんあるが、それだけでは哲学や深い動機は生まれないのだな、と気付けた。
さぁ、明日も働こう。
]]>これかもしれない。
http://s.ameblo.jp/shibuya/entry-11816336869.html
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