There is no prefect job

起業と投資業務について。

起業すれば外部から資金調達を行っている場合、株主の思惑に沿わない戦略は基本的に取りづらい。あと少しで理念を体現したサービスが完成するって分かっていてもいろんな政治的事情で決まったKPIを達成する為にクソみたいなDMをバラまいて折角築いてきたブランドイメージをぐちゃぐちゃにする必要に迫られることもあるし、BtoCのサービスであれば悪評が広がるのを恐れて売り上げ比率0.1%にも満たないうるさ方の愚痴とも満たされない自己承認欲求の発露とも取れない謎の愚痴に付き合わないと行けない場面もある。

投資業務は総合格闘技と言いつつ、自分に何のexpertiseがあるのか・着いているのかも今一確信が持てないまま数年ごとにアサインメントが変わる。現場主義と言ってみるモノの朝から晩まで張り付いている分けにもいかず、聞こえのよい肩書きで投資先に乗り込みながらも付加価値に疑問符の着く働き方の先輩を見ながらふと自分の未来に思いを馳せる。

それでもみんな懸命に働き、結果を出し、評価され、報酬を得、楽しく暮らしている。

仕組みを作り上げる仕事であれ、より効率的に回せるようにリデザインする仕事であれ、与えられたポジションに真摯に向き合うことからしか自分にしか出せない価値を見つけることは出来ない。ステージが大きかったり、求められるベーススキルの数や幅が大きいせいで明確にそれらが見えてくるまで時間がかかることはあるかもしれない。でも、絶対にある。

あとほんの少しでトンネルから抜けられそうな感触がある。随分と時間が掛かってしまったけれど。